最初に水や洗浄のための薬液を使用しない、乾式のクリーニングを行い、表面に堆積している埃等を取除きます。
クリーニングの対象となる物品の、素材や表面処理(彩色、漆箔など)に応じたクリーニング用の洗浄液を使用して、より強固に密着している汚れを取除きます。
洗浄液は直接塗る手法と、養生紙を介して塗る手法があり、状況に応じて使い分けます。
余剰な洗浄液を拭取り、仕上がりを確認します。汚れがしつこい場合は、数回に渡って同じ作業を繰返します。
テストケースでの作業。ほぼ油煙で黒変していた彩色部位の洗浄において、本来の色味を確認することができた例。
油煙で汚れていた位牌のクリーニング例。木地の破損や漆箔の剥がれについても、自然な仕上がりになるよう、調整を併せて行った。